フランクパパの場合、一旦放置すると再始動は「まず無い」ことが大半なのですが、このマチルダ嬢は、別。
御手付き始めてから20年以上は経過していてもなんとか完成に持ち込みました。

ブログ始めた最初の頃(2011年)に最初の記事をアップ。その際既に「何年も放置中」となっております。確かキット自体購入と着手は発売とほぼ同時だった記憶がありますので、1995年前後。2011年時点ですでに15年近く放置していたことになります。古いモデラーの方はご存じでしょうが、今でこそ「精密&抜けの良さ」で定評のある「アキュレイトアーマー」ですが、創業当初のもの(箱も今みたいでなくただの白い箱)は、足回りは金属製、細かい気泡がパーツ全体にあり、パーツを成型すると金太郎飴のごとく中から気泡がでてきて収拾がつかない代物でした。このマチルダ嬢も時期は少し後ですが、抜けの悪さは同じで、ブログを確認すると表面処理に難儀していた様子が伺えます。

その後、何度も手を出してはまた放置。そして昨年暮れに急に思い出して今回の完成にこぎつけました。


一昨年(2019年)のその後からです。

一昨年に手を出した際に結局中断してしまった原因は、「色」です。英国初期のG3色に悩んだ末、納得できる色が作れず(塗れず)に放置に至っていました。その後、AKのリアルカラーの入手やその他の検証からG3は今回の色でフランクパパの脳内整理がやっとつきました。

もともとはこんな色に塗ってしまっていました。(これも2回目ぐらいの塗り直し)
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それを最新の考証(笑)で塗り直し。

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車体基本塗装は、グリーン№3(G3)です。この色の考察については、過去記事にて色々悩んでおりますが、昨年塗装した「白雪姫(Scammell)」にて一旦の心の整理がつきましたので、その際に調色したものを塗りました。も少し「茶色い」という気も致しますが、そのあたりに関しては「塗る勇気が無い」と言う事で決着しています。

さて、一昨年の考察の際には、このG3基本に、G5(ライトグリーン)のスキル2で塗られているのではないかと結論付けていましたが、そこはあっさり却下。やはりごく一般的なスキル1(G3とG4(ダークグリーン))の2色迷彩であると・・・のちの考察で大きな勘違いをしていたことに寄り心変わり致しました。

G3基本に少しグラディーションを重ね、アクリルの赤を薄く溶いて、フィルタリングを実施しています。

そして、迷彩です。境界はボカシのないパターンですので、このところ多用している「ガイアのマスキングコート」でマスキングした上に飛沫防止のマスキングテープを重ねています。
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G4は、以前にVFMAのマイク・スタマー氏の配合表をもとに調色したものを塗っています。も少し黒が濃い色だと思いますが、模型的には明るい方が見栄えしますので「よし」とします。さらにマスキングを剥がさずに、かるくグラディーションをかけました。

一部洩れた部分も見受けられますが、概ね上手く塗れました。
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キットの箱絵は間違った交渉で塗られてます。この色は、ボーヴィントンのレストア車輌に準じています。この塗装のイメージが強すぎて、今までなかなか本当のG3を塗れないでいたのです

過去に何度も基本塗装の重ね塗りをしてしまっている関係で、かなりの部分に「かぶり」が起きてしまっています。
今回基本塗装の前にも一部ざらざら部分にペーパーをかけて表面をなだらかにしたものの細部にはざらざらが残ってしまっていたのでその部分を楊枝をつかってこすり落としました。

そして、軽くクリアを吹いた後、マーキングの実施です。
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デカールは、キット付属の物を使用しました。もう25年も放置されていたデカールですが開封せずに保管していたおかげで、劣化してパリパリに割れることもなく上手くく貼ることが出来ました。
今回再現する車輌は、第1戦車旅団所属の「砲塔に目が描かれた」第4王立戦車連隊所属車輌にしたかったのですが、デカールで再現されているのは、眼の部分が青いタイプです。目が青いタイプの車両となると限られたものになるのですが、残念なことにキット付属のデカールではそこまでこうしょう考証しきれていませんでした。結局車輌ナンバーとニックネームと目の色で整合性が取れるのは「DEMON」のみ。ニックネームがあってもナンバーがない。目が違う等・・・・、キット発売が25年も前ですから仕方無いですけどね・・・

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ナンバーを塗った後に、B.E.F.識別の「白マーキング」を前・側・上面とB中隊の識別マーキング「黄色」を砲塔後面にマスキングして塗りました。
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キット付属のデカールでもこの白マーキングは用意してあったのですが、若干大きくモールドにフィットしないので塗装で再現しました。

そして、大戦前期英国車輌には無くてはならない「毒ガス検知塗装」は、車体上面と砲塔上面に手書きしました。
(順序が若干ずれてます。実際製作では装備品装着後に実施しました)
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第4連隊車輌のガス検知塗装は、綺麗に四角く塗られていることが見て取れるので、白と若干のダッグエッググリーンを黄色に混ぜて再現しています。この色は、「普通の黄色」という説も多いのですが、フランクパパ的には少しくすんだ緑がかった黄色と考えております。

装備品の装着です。
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装備品の色については、ボーヴィントンのレストア車輌を参考に木質部分は木の色、金属部分はフラットブラックです。車輌後部に付くジャッキは棒も含めてフラットブラックとしました。また消火器は初期の真鍮色・・・実際真鍮色ってもってないのでゴールドです(笑)

ここで一旦小休止。
フィギュアの製作に入ります。何故か過去の製作で砲塔ハッチを開状態にしてしまっているので、ここにフィギュアを乗せる事にしました。
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積みから使えそうなものを物色しました。古のクロムウェルモデルのレレレにいい感じの半身像がありましたのでこちらを使います。3体入りの残り2体からスカウト。1体は1995年に製作したファイアフライに使用しましたのでこのキットの古さも言わずと知れた感がありますwww
土居さん設計のMSオリジナルフィギュアも捨てがたかったのですが、顔が細すぎるのが使わなかった理由です。

キットのままでは砲塔内に収まらないので、裏からモーターツールでがりがり削りました。
削りカスは有害なので吸引しない様にマスクをして十分注意しての作業です。フランクパパはカスが多くでるような作業時にこちらを使用しています。
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両サイドから手をいれて使います。静電気で塩ビ内に付着しまくりですが、拡散は防げます。
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乗せて(下から差し込んで)みます。砲塔がいかに小さいかが良く分かる画像ですね。
もう少し上半身を出したかったのですが、フィギュアが大きくてそのままではこれが限界でした。

さて、砲塔内の削り込みもできたので、フィギュアの塗装に突入です。
古のキットながらクロムウェルのフィギュアはジョンブルぽい再現が秀逸です・・・が、一点だけ、なんだか左目がボコられたように腫れて垂れてしまっています(笑)
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元々のモールドがテキトーだったのか、抜けの影響なのかは不明ですが、なんとも情けない顔(~_~;)

少し削って修正です。
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腫れは引きましたが、左目がくぼみのようで今一つ・・・

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目の下にパテを持って涙袋を再現し、目じりも整えました。眉が中途半端になってますが、このぐらいがフランクパパの技量の限界です。

実体顕微鏡を使って塗っていきます。
モールドから「線目」でもよかったと思うものの瞳を入れました。
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更にシャドウを軽く入れています。

髭・髪・眉を塗り、ハイライトをいれて・・・
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顔はこんな感じが限界かな。ジョンブルらしい顔つきに塗りあがりました。
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服を塗っていきます。ベレー帽の基本色は限りなく黒にちかいグレーです。シャドウ部分を黒にしハイライトは
極控えめに入れています。

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バッジ等を塗り分け、少し陰影差を修正して完成です。
まだまだ目指す理想とは程遠い出来ですが、以前に比べたら格段の上達だと自分で自分を褒めました。
これが、全身像となると根気が続かないんですけどねwww

フィギュア塗りで気分転換ができたので、車輌の製作に戻ります。その前にこんあものを用意しました。
持ち手を作りました。ごちゃごちゃと細かいパーツを瞬着で処理しているので、塗装するのもパーツつけるのもこわごわ実施していましたが・・・
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木片に穴開けて、車体にネジ留めしただけですが・・・
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これがかなり使いやすい。組立ての最初からやっていれば、パーツポロポロ事故も防げたのに・・・
と後悔しています。

キャタピラを組みます。キットのキャタピラは、レジンで再現された板を熱で曲げながら貼っていくタイプです。
この時代のレレレにはスタンダードなパーツですが、上手くできる自信が全くありません。
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発売当初からアキュレイトのA11のキャタピラは、これを使うと決まっているものがございます。(過去記事参照)。フリウルのT26用のキャタピラがモールドが多少違うものの雰囲気が似ているので皆さんの真似をして使用しています。

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組立て&黒染めは過去(一昨年)に実施済みです。黒染めからおよそ2年の放置で、なんだか劣化した雰囲気抜群のキャタピラになっておりました。真鍮線を差し込んだ側を内側になるように車体に装着です。実車はもう少し張りがあるのですが、マチルダ嬢のキャタピラはだらんと下がったイメージが強いのでそうしています。

イメージよく劣化したキャタピラですが、車体とのバランスを考えると若干薄い感じがするので、スミイレと錆入れを控えめに実施しました。
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更に接地面を9Bの鉛筆でこすって金属光沢を与えています。
モールドに少し違和感があるもののフリウルのキャタピラはいいですね~♪ 組むのもそんな難しくないし塗るのも黒染め液にぶち込んでおしまいだし(笑)


キャタピラの後は車体のウエザリングに突入です。
まず、AKのスミイレ色で、モールド部分を中心に洗うような感じでスミイレを行っていきます。濃くなり過ぎた部分は溶液で薄めて散らしていきます。
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更に、ファレホの埃色を上面の埃が乗りそうな部分に載せていきます。
そして、足回りを中心に、擦れる部分には9B鉛筆で、泥がたまりそうな部分には泥を付着。
元々キットがごちゃごちゃしているので汚しは派手にならないように意識しています。
もちろんはげちょろ再現はいたしません。はげちょろは平面の多い車輌には向いていると思いますが、装備品でごちゃごちゃしている車輌にはうるさく感じると思ったからです・・・それに戦歴が短い車輌ですからそんな剥げないでしょってこともあります。(フランス国内で演習していうちにドイツに侵攻されて早いうちにやれれちゃうんですから・・・ww)

だいたい汚し終わったとは思うのですが、なにか物足らない・:・・かと言って先を急ぐと取り返しがきかない汚い作品になってしまうので、ここでまた小休止です。

キャタピラがついてベースにあたりがとれるので、ここでベースを作ります。
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5mm厚6cm幅のアガチス材を切って、枠状に組みます。接着は木工ボンドのみ。角が直角になるようにスコヤをあてます。
ミーリング工具等ありませんので、ヒノキ角材で袖をつくり、天板をはめました。
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いつも同じですが、これがなかなか・・・慣れてくればここまで1時間もかかりません。

着色は、安易なオイルスティン、ワトコオイルをつかった渋い色も好みですが、めんどくさいwww
一晩乾燥させてから水性ニス2回塗りです(~_~;)
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(画像はニス塗り前)

天板の合わせ目が目立ちますが、この上に地面を乗せるので気にしません(1枚板を切り出すよりはるかに楽ですし)

ニス乾燥後、周囲をマスキングします。
更に、地面になる部分のマスキングを切りぬき、紙粘土が付着しやすいように彫刻刀で傷をつけて、短い釘をテキトーにうちました。車輌を固定するネジ穴は、埋まらないようにプラ棒を差し込んでおきます。
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紙粘土・・・ホームセンターで数年前に購入したもの。この量で100円しなかった覚えが♪
未開封で保存してましたが、かなり固い・・・(~_~;) 紙粘土の買い置きはしないほうがいいと実感した次第ですwww

水と木工ボンド溶き水を混ぜながら、塗り広げていきます。固くてよくコネコネしなかったので、割れるのが心配です。
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すみにガレキ(石のかわり)や木工ボンドを広げた表面に砂をまいたり・・・結局、タミヤの情景テクスチャーを
使う事になるだろうと予想しながら(~_~;)
急激乾燥は割れに繋がりますが、このままドライブースにぶちこみました。
乾燥後、結局ひび割れを隠す目的などで、タミヤのテクスチャーペイントを塗りたくりました。
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更にドライブースにぶち込んで一晩乾燥。

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草生やしました。草は設定シーンを想定して、秋~冬用の「Joefix」のものを活用。
あくまでベースの延長ですので作り込みはありません(笑)
次にマスキングを剥がしたのですが・・・一部上塗りのニスが剥がれてしまう事故が・・・(^_^;)
再度ペーパーをかけてニスを塗れば綺麗に修復できたはずなのですが、焦ってしまってそのまま上からニスを塗ってしまい、結局跡は残ったままです(^_^;)
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ネームプレートをつけます。
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パソコンエクセルで書いた文字をステッカーシールに印刷。その上に塩ビ板(2mm)を重ねて、ピン留しただけです。

いよいよ、車両をベースの固定します。
持ち手用に車両にあけた穴にあらかじめベースに開けておいた穴にネジとめしただけです。
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轍を作ります。草の上から車両を汚した際の塗装をこすりつけました。


そして最後に
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ペナントを作成。ドイツ軍用の金属アンテナを半田メッキして、1mm厚の鉛板を黄色く塗ってペナントにしました。黄色はB中隊のカラーです。

そして完成!!!♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦
足掛け20年以上(^_^;)
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感慨深いですね♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦