トラクター部分が概ね完了したので、トレーラー部分の製作に入っております。
まずは、こちらの画像を・・・・
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アフリカの地に渡った後の「白雪姫」です。
白雪姫が存在していたことは、かなり昔からこの画像で知っておりました。
なかなか製作のチャンスがこなかった原因は、このトレーラーにあることは、最初に触れさせていただいたと思います。
アキュレイトアーマーのキットでもサンダーの2種類のキットでも再現されていない全く別のトレーラーを牽引しています。
このトレーラーは、1937年、白雪姫の部隊が編成される以前から使用されていた英国陸軍の本格的タンクトランスポーターの最初のものになります。
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Pioneerの前の型のScammell。こちらが牽引しているのが、今回白雪姫が引いているトレーラーになります。
1937年、大陸派遣を視野に入れて、Pioneerにこのトレーラーを装備した、タンクトランスポーターが配備されました。この時に、8両同時に作られたとされています。
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8両のうちの1両 H3810105車です。この8両のうちの1両が「白雪姫」(3810103)になります。

タンクトランスポーターをイメージする時、アメリカのドラゴンワゴンや、M19の様にトレーラー部分の後部タイヤを乗り越えて車輌の積載をするものをイメージしますが、大戦初期(大戦前)には、そうしたトランスポーターは有りませんでした。後部タイヤ部分(台車ボギー)にジャッキが備わっていて、その上げ下げと取り外しで、車輌を積載する方式が一般的でした。
Scammell early with Medium Tank Mk II
ボギー部分を脱着して積み下ろしします。

18tハーフが牽引してる有名なのも同様のスタイルです。
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フルトレーラーですが、前部分が脱着されます。

その後、サンダーやアキュレイトでキット化されたトレーラーが誕生するのです。前部をトラクターに接続したまま積み下ろしをする名残からでしょうか?スキャメルのタンクトランスポーター(TRCU30)では、独特の傾斜のある荷台になりました。


白雪姫を、つくるにはこのトレーラーを再現する必要があります。
正直資料は皆無に近いです。エアフィックスマガジンの70年代の物に、76の図面が掲載されていたという情報は得られましたが、もちろん何月号かも不明。見つけることもできず。確認できる数枚の画像から、イメージ優先で、サイズを割り出していきます。
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基本となるのは、キットのトラクター部分です。タイヤ間の長さをとり「その○○倍」みたいな採寸の仕方です。そうして手描きした稚拙な図面。細部はボケた写真からその都度想像しながら作るとして、ベースとなる荷台部分の大きさが取れれば御の字の図面です。こんな図面でも書くのに丸一日を要しました。上掲の画像の他にこちらの画像を基に描きました。
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この画像無くして、今回の製作は成り立たなかったと思います。細かい部分は見えませんが、大まかなサイズとイメージを膨らませるには十分な情報量です。

で早速荷台の骨となる部分を切り出します。
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前部のRの付き方などは、もう完全に現物合わせ。完成したトラクター部分から採寸してこのぐらいだと思うところで図面を引いております。

左右それぞれ1mm板を2枚貼りあわせて、2mm厚にしたものに、桁を入れます。
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基本となる骨組み(シャーシー?)、上下に板を乗せてT字鋼材に見立てます。
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こーゆー作業には、MRのカッターが大変便利ですね。

シャーシーの後半部分は、間が荷物の収納スペースになっているようです。
そこで、
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板を切り出します。1mm厚です。実車換算で35mm厚。十分でしょう。
それにダメになったレーザーソーで傷をつけて木目を再現します。
この部分は、木製である確証はありませんが、後のTRCU30や、当時の車輌には木板多用されていますので、
木製としました。
それをカット。
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間に敷きました。
幅がばらばらになってしまったのは、こちらの計算ミス。作り直すのもめんどくさいので、これで良しとします。

基本の背骨に今度は、戦車が乗る(キャタピラがのる)部分を付けます。まず桁。
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なんだか貧弱ですが、こちらは背骨の桁の延長ぶぶんだと想定します。
そこに床板を接着。
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サイド側は、H鋼材で補強されている設定です。

ここで、下側がかろうじて見える画像を見直します。端の桁が四角形なのは強度的になんだかしっくりいきません。ので、後から付け足して台形にしました。
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前部のサイド床板を接着します。ここは直接戦車が乗る部分ではないため、床板は貧弱な構造になっています。
もう泥除け程度。最前部の水平部分は、作業者が乗って作業をするので、そこそこの厚みと補強がされているようですが、斜めの部分はほんとうにペラペラ感が感じられます。

次に台車(ボギー)との接続部分です。この形状については、悩みました。サイズの割り出しも難儀しましたが、構造が良く分からない。無垢ではなく、口鋼材ではないかとは思うものの、再現もめんどくさい(笑)
図面も最初のものではつじつまが合わないことが分かって途中で描き直しています。

接続部分がはなはだ?????ですが、こんなもんでどうかと・・
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接続しました。

ここで一旦図面に乗せて合わせてみます。
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荷台部分がもう少し(数ミリ)長い気も致しますが、ここは、乗せる車輌のキット(ブロンコのA13)を乗せて長さを決めました。
この時点では、大きなミスに気付いていません。

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当初の図面より、接続部分を短くしています。荷台のエンドと後輪との間の隙間が開きすぎる気がしたからです。

さて、ここまで出来たら、一旦小休止。
トラクターとの接続部分をでっち上げます。ここは前のブログでアップしていますので、画像のみ。
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この部分は、当初TRMU30のものに少し手を加えれば再現できると思っていたのですが、結局Pioneer以前の車輌に設置されていたものを全く同一だとわかり、トラクターの修正をおこないながら再現しました。
後のTRMU30に比べると明らかに華奢で信頼性に欠けるかんじがします。積載量の増大に伴ってこのタイプでは対応できないとわかり後にTRCU20や30のような構造になったと思われます。
「白雪姫」と同時にトランスポーター化された8両は、すべてこの接続部を有しているために、結局後のTRCU20や30を牽引することが出来なかったものと思われます。白雪姫がアフリカに渡った時には、既にTRCU20も出現していたわけですが、アフリカの地でも結局古いトレーラーを牽引していた理由は、この古い接続器にあります。

トラクター部分のウインチから出た牽引ロープは、トレーラー部分で何らかのプーリー等を介して、積載車輌側に導かれるはずです。この部分は、はっきりわかる画像がありません。
上掲の上後方から撮った画像から、推測してでっち上げました。
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プーリーを自作しました。この時点でキットに余剰パーツがあることに気付いていなかったので、トホホ自作です。
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もう完全に想像。「らしく」は見えるかと。


トレーラー本体の大まかな形状は出来ました。接続部分の製作も終了です。
後部の台車(ボギー)の製作に取り掛かりました。ここは、上掲の2枚の画像から、もう完全に想像で作り上げました。

詳細は、次回。